つや消し塗料の特徴とは？外壁塗装で使用するメリットやデメリットについて

つや消し塗料の最大の特徴は、光を反射しにくいマットな質感に仕上がる事です。つや消し塗料で塗装した外壁は日差しが強い日でもギラつかず、控えめで落ち着いた外観を演出する事ができます。ギラギラとした艶が抑えられるため、特日風景や周囲の建物と調和させたい時にも選ばれることが多い塗料です。

一言で「つや消し」と言っても全くつやの無いものから「7分つや」や「5分つや」といった「つやあり」に比べると少々つやが抑えられているものの、全くないほどでもない仕上がりにする塗料もあります。建物のデザインや雰囲気に合わせて好みのバランスのものを選択する事ができます。

つやのある塗料は華やかで目立つ反面、派手に見えてしまう場合もあります。また人によっては安っぽく感じてしまう事も、一方でつや消しは光を抑えて自然光に馴染む落ち着いた外観にすることができ、上品で高級感のある印象を与える事ができます。

つやあり塗料は年月の経過とともに光沢が失われる事で風合いが変化してしまいますが、つや消し塗料は最初から光沢が抑えられているため、時間が経っても外観の印象が大きく変わりにくいです。塗りたてから耐用年数ぎりぎりまで大きな風合いの変化なくいられるのはつや消し塗料の利点です。

和風の住宅では木目や瓦などの自然素材が使用されている事が多く、外壁塗装の際にはそうした自然素材との相性が重要です。つや消し塗料は自然な風合いにも溶け込みやすく、和風建築の趣を損なう事なく美しく仕上げる事ができます。またモダンな住宅にも合いやすいです。

つや消し塗料はつやあり塗料に比べると表面がザラついているため、ホコリや排気ガス、カビなどの汚れが付着しやすくなります。そのためつやあり塗料に比べるとつやなし塗料は汚れやすいというデメリットがあります。

つやなし塗料はつやあり塗料に比べると耐候性が低いのもデメリットです。ツルっとしたつやあり塗料の塗膜に比べるとつやなし塗料の塗膜は凸凹としているため水はけが悪く劣化しやすいため耐候性が低い傾向があります。

外壁塗装の市場ではつやあり塗料の方が主流なため、つや消しタイプはやや選択肢が狭まる可能性があります。使用したい塗料につや消しが無い場合もあるため、希望の機能と質感を両立させるには塗料選びを工夫する必要があるかも知れません。