外壁塗装の臭いは部屋の中に充満する？工事の影響と過ごし方

外壁塗装工事中、施主が家にいることは全く問題ありません。日中も在宅して過ごす方は多く、特に外出を強いられることはありません。ただし、工事中は普段通りの生活とは異なる、いくつかの「不便」が生じることは覚悟しておきましょう。例えば、窓が開けられない、特定の時間帯に大きな音が出る、日当たりが悪くなる、といった影響です。これらの不便を最小限に抑えるための対策を講じることが、工事期間を快適に過ごすカギとなります。

外壁塗装の作業は屋外で行われるため、施主が常に家にいなければならないというルールはありません。仕事や買い物などで日中に外出するのは全く自由です。むしろ、作業の邪魔にならないよう、外出を推奨される場合もあります。ただし、外出する際は、貴重品の管理や窓の施錠を徹底するなど、基本的な防犯対策は忘れずに行いましょう。また、作業前や作業後に、業者からその日の作業内容や翌日の予定などの連絡がありますので、スムーズなコミュニケーションが取れるように準備しておくことをおすすめします。

事前に、作業員がどこまで立ち入るのか、敷地内のどの場所を使用するのかを確認しておきましょう。足場が組まれると、どうしても窓のすぐ外に作業員がいる状態になります。特に女性やお子様がいるご家庭では、カーテンを閉める、目隠しシートを貼るなどの対策を徹底し、プライバシーの確保に努めましょう。作業員が施主の家のトイレを借りることは、基本的にはありません。多くの場合、近隣のコンビニエンスストアや公園などの公共施設を利用するか、仮設トイレを設置します。心配な場合は事前に確認しておくと安心です。

塗料の匂いは、主に塗料に含まれる揮発性有機化合物（VOC）が原因です。特に油性塗料は、シンナーなどの有機溶剤を使用しているため、水性塗料に比べて匂いが強く、長期間残る傾向があります。短時間の吸入であれば大きな問題になることは稀ですが、長時間高濃度のVOCを吸い込むと、頭痛、めまい、吐き気、のどの痛み、目の刺激などの症状を引き起こす可能性があります。特に、小さなお子様、高齢の方、妊婦の方、アレルギー体質の方、呼吸器系の疾患をお持ちの方、ペットは、より影響を受けやすい可能性があるため注意が必要です。

窓を閉めていても、わずかな隙間から匂いが入ってくることがあります。キッチンや浴室の換気扇、24時間換気システムの吸排気口を通して、外部の空気が取り込まれる際に匂いも一緒に侵入することがあります。短時間でも玄関ドアを開けた際や、室内の空気が出入りする場所から匂いが入ることがあります。

最近では、匂いがほとんどしない低VOC塗料や、水性で匂いが少ない塗料が普及しています。特に匂いに敏感な方や、小さなお子様・ペットがいるご家庭は、これらの塗料を積極的に検討しましょう。費用はやや高くなる傾向がありますが、健康と快適さを考えれば価値のある選択です。